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世界血液型別人口分布地図 この世界血液型別人口分布地図は、世界の国々では、血液型の人口の割合はどのようになっているかを円グラフであらわしたものである。この地図を作っていく中でABO血液型について調べた。 [ABO血液型とは] ABO血液型では、血液はA型、B型、O型、AB型の4つに分けられる。その赤血球を調べてみると、A型にはA抗原、B型にはB抗原、AB型にはAとBの両抗原があるが、O型にはどちらの抗原もなく、H抗原がある。一方、血清には、赤血球と反応する抗体があって、A型にはB抗原と反応する抗B、B型にはA抗原と反応する抗A、O型には抗Aと抗Bがある。ところがAB型にはどちらの抗体もない。
この抗体の違いが「身体の免疫システム」の違いとなり、このことから無数のウイルそのスや細菌に日々さらされて生きている人間が、各々の環境や時代によってかかりやすい病気が出てくることになるらしい。 2004年7月23日の毎日新聞には以下のような興味深い記事が掲載された。 『胃かいようの原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌の感染力が強いのは、宿主であるヒトの血液型に合わせて胃に結合するたんぱく質の型を調整する能力を持っているためであることを、スウェーデン、日本などの国際研究チームが突き止め、23日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。』というものだ。ピロリ菌は胃の中にすみ着くため、胃の粘膜と結合するたんぱく質を持つ。一方、胃の粘膜の細胞には、血液型によって異なる形の糖鎖が付いている。研究チームは、胃かいよう患者に血液型O型の人が多いというデータに着目。日本、スウェーデン、ドイツ人などから採取したピロリ菌293株と、ペルーなど南米のアメリカインディアンから採取した80株について、血液型と感染の関係を調べたという。 日本や欧州の人から取ったピロリ菌の95%は、血液型に関係なく、どの胃の粘膜の糖鎖とも結合する万能タイプだった。これに対し、アメリカインディアンから取ったピロリ菌の6割は、O型の糖鎖とだけ結合する特定タイプだった。研究チームは、ピロリ菌が人に感染しやすくなるために、自らO型に特異的な形に変化していった可能性があるという。 [性格判断について] 日本、韓国では流行る血液型での性格判断は全世界で共通しているわけではなく、例えば、日本で「おおざっぱ」とされるO型は、欧米では「臆病かつ慎重」となっている。ヨーロッパで、かつてO型の人がかかりやすい病気(ペストなど)が蔓延していたためであり、これらの病気に弱いO型の人は臆病かつ慎重な性格になったという。しかし、現在ではそのような流行病などが血液型や性格に及ぼす影響は、ほとんどなく、むしろ様々なところから「A型はこういう性格」といった情報を仕入れ、それを刷り込む、という状況らしい。 [血液型の分布と人類の進化] クロマニヨン人の頃は人類は全てO型だった。農耕が始まり、その食文化に合わせてA型が誕生。その後生まれたB型は、遊牧民の特徴となった。今でもモンゴル系の民族に多いのは、そのためだそうだ。AB型は最も新しい血液型で、東洋の騎馬民族のヨーロッパ進出によってA型とB型の血が混ざってできた血液型。 A型……紀元前2万5千年頃のアジアか中東で生まれた。新石器時代の中期。農耕と牧畜が中心の時代。農耕民の血を持つA型人類の遺伝子は、その後、O型人類の住む西ヨーロッパまで広がる。 B型……紀元前1万年頃から1万5千年頃、白人種と蒙古人種の混血種が居住するヒマラヤの山岳地帯で生まれた。B型は、すぐユーラシア大陸の大平原を支配していた遊牧民族の特徴となった。 O型……紀元前4万年頃にクロマニヨン人が現れた。彼らは集団で狩りをする。肉食が主なエネルギー源。最古の血液型・O型の丈夫な消化管は、この頃に形成された。紀元前3万年頃、彼らは肉を求め移動し、アフリカやヨーロッパ、アジア、世界中に散った。 AB型……AB型の割合は人類全体の5%以下。A型の白人種とB型の蒙古人種が交わり誕生した一番新しい血液型。千年から千二百年ほど前までAB型は存在しなかった。ヨーロッパ文明の名残りが残る地域に、東方の者たちが押し寄せ人種の混合が起こり、生まれた。 [ABO血液型の出現頻度] 型 A O B AB 白人 40% 45% 11% 4% アフリカ系アメリカ人 27% 49% 20% 4% アメリカ先住民 16% 79% 4% 1% 東洋人(除く日本人) 28% 40% 27% 5% オーストラリア原住民であるアボリジニーは、濃褐色の皮膚・黒色の緩い波状毛・濃いひげと体毛・高い眼窩・平たく広がった鼻翼を特徴とする。血液型はB型が極端に少ない。 [ABO血液型の変化] ABO血液型は、原則的に終生不変であるという。しかし、ABO血液型の変化または偽性変化が次のケースなどでおこりうるといわれている。 ・急性骨髄性白血病などでA1抗原性が脆弱(ぜいじゃく)、消失してA1型→A2型、A3型、またはO型に変化することがある。 ・直腸癌などの消化管疾患で細菌感染によりB抗原性を獲得してO型→B型,A1型→ABまたはB型に変化することがある. ・ABO異型骨髄移植でドナーの血液型に変化することがある。 |
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