陸地測量部(地理院)以外の三角点
 農商務省山林局の三角点(主三角點)
2008年8月
 山などでみかける三角点には、陸地測量部(現国土地理院)以外が設置したものもあります。北アルプス爺ヶ岳南峰で、「主三角點」と書いたものを見かけました。
 これについては、こちらに詳しい説明があります。冒頭の部分を引用させていただきます(太字は引用者)。
江戸時代以前に藩有の山林は御林山や御山と呼ばれていましたが明治政府がとりあげ、官林・官有地を定め官民有の区分を1874年(明治7)に開始しました。その所管は民部省、大蔵省をへて内務省地理局山林課があたり1879年(明治12)に同省山林局になりましたが1881年(明治14)に農商務省が発足し林野行政は境界査定の測量を含め同省山林局に移管されました。山林局の測量は陸地測量部と並行して実施されていましたが1900年(明治33)には国有林野測量規程が制定され三角測量や三角点の規格も定められました。当時設置された三角点は「主三角点」「次三角点」「補点」の3種類があります。当時の標石は現在でも北アルプスや東北地方にも残置されてます。山林局の三角点は後年、陸地測量部の三角点に替わったものもありますが共存していた事例もあります。
爺ヶ岳
2008年7月30日撮影
 文字などの部分が赤くなっているのは、比較的最近誰かが塗ったものと思われます。紹介したサイトには2007年8月1日に撮影した写真が載っていますが、それは赤くなっていません。
筑附通信
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