地理の話題

●雑誌地理増刊『新・現代世界をどう教えるか』(1999年7月刊行予定)の
  「地理の授業をつくる」原稿
 (1999.4.11掲載)

授業ノートや夏期課題を利用した生徒参加の授業の試みと構想。
■授業ノートの利用  特段珍しいことではないが、輪番で授業の記録(地理授業ノート)をとらせている
(1年の地理A2単位、6クラス。3年の選択地理もあるが、こちらでは行っていない)。
 今どきの高校生は、本校においてもなかなか質問をしない。しかし、書かせるとそれなりの内容になる。
 授業が6クラスあるため、いわゆる「発表学習」の形態はとりづらく、講義形式が中心である。その中で、
何とか生徒の主体的な授業参加ができないかと思い、生徒の書く力を利用した方法を模索している。
 ノートは男女毎に各1冊を出席番号順に回していく。1クラスで2冊ということになる(男女別にしたのは、
男女半数であるのと、まだ男女別名票になっているからである)。 授業の記録をとることに慣れている生
徒が多いが、高校生ともなると面倒に思う者も出てくるので、授業の最初に授業ノートをつける「意義」や
注意点を少し大げさに述べることにしている。概要は次の通りである。

 ・授業の説明を鵜呑みにすることなく批判的にとらえてほしい。そのためにまずはきちんと記録をしておくこと。
 ・疑問に思ったことはいろいろな方法で調べ、その結果を記しておくこと。
 ・事実と意見をはっきり区別し、後で読む人と紙上討論ができるようにしておくこと。
 ・書かれた内容は適宜授業の際に紹介する。また、場合によっては、書いた本人から発表してもらうこともある、等々。

 ノートには配布したプリントも貼付させるので、後半になると分厚くなってしまうが、このノートを見れば授業
で使った資料もすべてわかるようにしている。  実際にはどうか。当初予想したよりも授業内容に即した意見
や感想が少ない。それは私の授業の反映(密度の薄さ?)であるのかもしれないが。  性差に拘る積りはな
いが、男子が圧倒的に“無愛想”というのは学校を問わない傾向だろう。板書事項を写しただけ、というものも
ある。提出は授業のある日の朝までにとなっているが、開始直前に出すため私のコメント(これを楽しみにして
いる生徒が案外いる)が書けなかったり、ノートを忘れてしまう者もいる。昨年度はついに紛失した男子がでた。

 もちろん中には克明に記録する生徒もいる。アドリブでしゃべったことなども細大もらさず書いてあり、テープ
を起こしたのではないかと思うほどである。必ずしも答えを期待しないで、「関心があれば調べてみよう」と言っ
たことについて、各種文献にあたり詳しいレポートを作成する者もいる。そういう時は紹介・発表に時間をとり、
高い評価を与える(点数化という意味ではない)。授業だけではわからない生徒の意外な側面を知ることもある。
次の記録者の紹介(“他己紹介”も)も好評である。

 実際のところ、私自身にとっては授業進度の確認ができる、休んだ生徒にとっては授業の概要がつかめる、
というメリットが一番大きいかもしれない。当初意図した生徒の授業参加という視点からはまだまだ工夫が必要
だが、ホームページ形式のファイルにしたフロッピーディスクを提出する生徒もいるので、今後、パソコンの利用も
念頭におきながら、お互いの負担にならない“仕掛け”を考えていきたい。

■夏季課題の利用(構想)  夏季休暇に、課題を出している。今までしばしば紀行文を書かせてきたが、
部活動に明け暮れて、学校と自宅の往復で夏休みが終わってしまう生徒がいる。その一方で海外にホームス
テイし、ほとんど日本にいないという生徒もいる。極端な例をあげたが、生徒は予想以上に忙しいので、各自の
状況に応じて、選択できるように多くのメニューを用意している。  返却が惜しいような立派な作品を提出する
生徒もいるので、通常の授業の流れと切り離して、単に夏季休暇の課題としてだけ処理するのではなく、授業
に組込むことができないか、しかも、教材・資料として利用するだけでなく、作成した生徒自らに発表させ解説
させることができないかを試行している。 単位数に余裕があれば、「発表会」という形で纏まった時間をさくこと
ができるが、2単位のため、全員にそれを行わせるのは難しい(「3分間スピーチ」的に行うなら可能だろうが)。

 そこで、夏休み以降の授業内容に関わる作品を提出した生徒に限定して、関連する単元の学習時に、発表
させることにした。ただ、これは昨年度も終わりになって始めたため、ごく一部のクラスでしか実現できなかった
ため、まだ構想の段階といってよい。  講義形式の授業の方が「楽」でよい、という生徒が増えている中で、い
わゆる「やらせ」にならず、かつ、ある程度時間をかけて作った作品を、日常の授業の中で生かすには、どのよ
うな工夫が必要だろうか。時期を夏季とするのではなく、もっと早い時期に示すことを含め、年間の授業プランの
中にしっかりと位置付けることを自らの検討課題としたい。

(1998年度の指示内容)(生徒配布分を適宜要約している)
A.地図系統  1.日常生活(新聞、雑誌、街頭など)で見かける各種地図の点検  2.面白マップの作成
  3.カルトグラム(変形地図)  4.学校周辺生活地図(大縮尺)  5.立体模型の作成  6.その他
B.紀行文系統  1.地理の目で見た旅行記  2.各国地誌:文書資料だけでなく、必ず  現地(の人)とコン
  タクトをとる(その国へいく/大使館へ行く/その国の人と  話す等など)
C.登山レポート系統  ・行程の記録  ・行程に沿った地図(ルート図など)  ・展望のよい地点からのパノラマ写真
D.立体写真系統   ・簡易立体鏡の作成と立体写真の作成。
E.パソコン系統  1.地理、地図に関するソフトの作成  2.各国のデータを入力し、加工・作図・考察
F.海外生活体験系統  ・日本と○○の常識・非常識
G.地図の間違い探しとその後  ・地図関連の本を読み間違いを見つける。 編集部に連絡をしてどのような
  回答があっ たかをレポートする。回答がない場合はそれも一つの事実なのでそのまま記載する。
H.その他 自由課題

●12月5日 第48回教育研究大会冊子掲載原稿

[地理]「林間学校」を利用した地形図学習の経過と課題
    付)外国地名表記について

 
 本校では1年次の夏休みに、3泊4日でクラス単位の「林間学校」を行っている。蓼科
に学校の寮があり、1日は蓼科山登山にあてている。赴任2年目となる今年度は、多少様
子がわかってきたので、1年次の地理A(2単位)において、地形図の学習をかねて、少
し時間をかけて事前学習を行った(読図と作業を中心に、8〜10時間の配当)。地形図
は2万5000分1「蓼科山」「霧ヶ峰」を全員に購入させた。
 内容的には特段変ったものはないが、おまけ的に行った地形図の折り方(ミウラ折り)
に関心を示す生徒が多かった。

 作業は断面図作成を行ったが、予想以上に時間がかかり、垂直断面図、ルート断面図の
作成に2時間費やすことになった。国土地理院の「数値地図」を利用して容易に断面図を
描けるパソコンソフトもあるが、本校では、ハード面の環境が整っていないので、それを
利用できないのが残念である。任意の地点の経緯度を求める計算は、角度と長さの比例配
分で簡単に行えるのだが、イメージが掴めないようで、試験でも出来が非常に悪かった。
 登山ルートに沿った読図にも2時間ほど費やし(その過程で地形図の等高線のミスも発
見)、登山のシミュレーションを行った。

 これらをふまえ、当日は多くの生徒が地形図を携行し、地形図と現地との照合に励んで
くれるものと思っていたが・・・、私が付き添ったクラスでは地形図自体を持参した生徒が
僅かで、多くの生徒は、ただ黙々と歩くのみであった。他のクラスも同様であった。

 この行事自体が、もともと地理的観点から企画されたものではなく、当日、読図指導に
あたる教員がつくわけでもない。レポート提出などの義務も設けていなかったので、ある
意味では当然のことだったかもしれない。一般的な学校行事に特定の科目の意図を組込む
には、各方面おいて周到な対策が必要であることを再認識した。修学旅行を含めて、野外
での活動と地図、地理学習(教育)の有機的に結びつける方策が課題である。

付)外国地名表記について

 外国地名の表記は、地理においては、現地音に忠実な通常の日本語表記で行うことを原
則としているが、歴史科目では微妙に異なっている。特に中国や朝鮮の地名がそうである。
地理では、漢字地名は漢字で書くか、現地音に近いカタカナで表記するが、歴史科目では
日本語読みがなされている場合が多い。発音の難しい中国語において、カタカナ表記をそ
の通りに読んでも通じないないのだから、日本語読みでよいではないかという“実務的観
点”からの意見や、各国とも自国での方式に従った表現・表記にしているのだから、日本
式でよいのだ、という意見もある。帝国書院の地図帳の表記の変更が新聞でも話題になっ
たが、翻訳に伴う技術的問題以外に、正統性にかける軍事政権が一方的に変更した「ミャ
ンマー」を無自覚に使用してよいのかというような“政治的”問題もある。外国地名表記
のあり方について教科としての検討が必要であろう。        


数値地図から山の展望を読む
 

地理」1997年6月号 掲載の原稿です。  

FYAMAPの会員の方には珍しくない内容で恐縮ですm(__)m。

●地図のディジタル化


 地図の世界が大きく変わり始めている。いわゆるディジタル化の進行である。国土
地理院により、数年前から「数値地図」がフロッピーディスクで提供されてきた。そ
れを利用して鳥瞰図、展望図を描くソフトが市販品以外にフリーソフトウェア(自由
に無料で使えるソフト)やシェアウエア(低廉な登録料で使えるソフト)として、パ
ソコン通信などの場で何種類も作られてきた。
 難点は「数値地図」の価格が高いこと。鳥瞰図を描く際に使う標高データはフロッ
ピーディスク1枚が9700円もしていた(本年4月からは6000円に値下げ)。
ある程度の精度を求めようとすると最低250mメッシュは必要だ。これは基本的に
二〇万分の一地勢図の範囲だから、中部山岳地方で描画しようとすると最低数枚は必
要になる。個人の趣味で使うには高価すぎる。従って、地形図にメッシュをかけて値
を読み取り、数値地図の自作を始めた篤志家もいるほどだ。
 その一方でパソコンをめぐる環境の変化は著しい。記録媒体の変化、低下価格化も
目を見はるばかりだ。雑誌類の付録にCD−ROMがつくのは全く当たり前の時代に
なった。
 そういう状況の変化もあってか、国土地理院もようやくCD−ROMによる提供を
本格的に始めるようになった。この4月からは「数値地図二五〇〇〇(地図画像)」
と「数値地図二五〇〇(空間データ基盤)」が刊行された。特に前者は二万五千分の
一地形図をパソコンで扱えるようにディジタル画像に変換したもので、学校教育用で
の利用が期待できる。今回刊行されたのは、「東京」、「京都及大阪」、「名古屋」
の3枚。税込みで1枚7500円。二〇万分の一地勢図に含まれる二万五千分の一地
形図全てが収録されているので(61〜64枚)、予想外の低価格になっている。
 今後標高データもCD−ROMで提供されるようになると、鳥瞰図等を描画できる
ソフト開発にもさらにはずみがつくだろう。


●NIFTY-SERVE 「山と地図のフォーラム」の活動


 今述べたフリーソフトウェア等が登録してあるのは、パソコン通信の日本最大ネッ
トNIFTY-SERVEの「山と地図のフォーラム」(正称は「山の展望と地図のフォーラム」)
で、私が運営を担当している。概要を説明しておこう。
 NIFTY-SERVEでは、テーマ毎の集まりを「フォーラム」と呼んでいる。およそ話題 
になりそうなものは全て揃っている(3月末現在フォーラム数645、会員数231
万人。本誌1月号66頁も参照)。そのフォーラムをさらに細かく分けたものが「会議
室」である。パソコン通信を行なっている、と言った場合、このフォーラムに加入し、
会議室で自分の意見を述べる(「書込みをする」と言う)段階にまで言っていれば、
立派なアクティブ会員である。もちろん発言を見るだけの人(ROMという)が圧倒
的に多いし、電子メールの送受信や、フリーソフトのダウンロードのための利用もあ
るが、基本はこのフォーラムへの参加だろう。
 「山と地図のフォーラム」は、その名前のように、山・地図・関連するソフトの3
つを柱にする情報系・カルチャー系のフォーラムである。開設は一九九四年一〇月。
「天声人語にも紹介された」(1994年10月10日)。パソコン通信人口の増大
に比例して会員数も増大し、1997年4月現在で会員は2万2千人をこえている。
インターネットの普及に伴い、一頃よりは増え方が緩やかになってきたが、毎日アク
セスしている人が1000人近くはいる。
 会議室は18あるが、地図に関係あるのは次の通りである(数字は会議室番号)。

 9 地図 の広場:地図のことなら何でもOK!
10JMCの広場:地図センター ホット情報!
14ソフトの広場:山地図ソフト&情報交換等
15民間地図広場: と地図会社の交流室
16道草の広場:地図を片手に楽しい地図散歩

 10番は国土地理院の地図類の刊行等を行なっている日本地図センター(JMC)の
窓口ともなっている。
 地図全般についての議論は第9番会議室でなされている。
 パソコン通信の世界が面白いのは、誰かのふとした発言がきっかけになって、話が
どんどん膨らんでいくことである。
 例えば数値地図を使って「日本のヘソ」(重心)を求めようという話題があった。
10日たらずの間に一気にもりあがり、何人もの人が計算の結果をもちよった。その
経過は日本国際地図学会機関誌『地図』1996年第4号に「パソコン通信上での地
図の話題から−−数値地図と「日本のヘソ」−−」と題して9頁の報告をさせて頂い
た。
 さて、ソフトやデータ類を登録してあるのが「データライブラリ」である。
 地図関連は次の通りである(数字はライブラリ番号)。

1  山と地図関連【】ソフト
3  山と地図関連【】データ
6  画  像  2【】CGなど(写真以外)
9  山と地図関連【】旧バージョンソフト

 昨年10月には、これらのソフト、データ、画像類を収録したCD−ROM第2集を
作成した(『パソコンで楽しむ山と地図 Vol.2』発売元(株)インターリミテッド
ロジック)。パソコン通信を行なっていない方でも、CD−ROMを使える環境にあ
れば、これらのソフトを使えることになる。


●代表的な景観描画ソフト


 さて、小論の標題の「数値地図から山の展望を読む」ためのソフトを幾つかご紹介
しよう。いずれもライブラリ1番に登録してある。

*「カシミール」(作者:DAN杉本、Windows版、フリーソフトウェア)
 フリーソフトウェアの山岳景観描画ソフトで最も有名なもので、しばしばパソコン
雑誌などでも紹介されている。
 もともとは「可視マップ」(ある山が見えるかどうかを地図化したもの。富士可視
マップが有名)を作成するものだったが、利用者の声を反映しどんどん高機能化して
きている。最新版は、Windows95、WindowsNT 4.0 対応の「カシミールNEXT」。
 レリーフ表現された立体感のある地図の上で、マウスをクリックするだけで自由に
山岳景観を描画できる。しかも、後述の「やまおたくデータ」を利用して山の名前を
表示できるので、意外な山の「発見」もある。また自分の撮った写真と比較して、山
の名前を確認することができる。
 データは国土地理院の数値地図(標高)だけでなく、USGS(アメリカ地質調査
所)のデータも使用可能。
 最新版は描画速度、方法も大幅に向上し、GPSのトレースが表示できるなど新た
な機能も加わっている。従来のカシミールを持っている人も是非ダウンロードされる
とよいだろう。

*「MoV」(作者:Kragen、Windows版・MS-DOS版、フリーソフトウェア)
 カシミールと同様に、数値地図を使って景観描画を行なうフリーソフトウェア。機
種別、OS別に数種類ある。空気による光の屈折と散乱などを考慮しているので、精
密感のある表現が特徴である。時刻を指定して太陽や月、星の位置を描くこともでき
る。
 利用者の間で評判になったのは、MoVで作った膨大な画像を“パタパタめくり”の 
原理で動画としたもの。東海道新幹線、飯田線の車窓展望は圧巻である。現在は大糸
線を作成中である。

*「数値地図ビューア(Mac)」(作者:品川地蔵、Mac版、シェアウエア)
 数値地図を使って段彩図や展望図などを描けるフリーソフトウェア、シェアウェア
のMac版がなく、Macユーザーから要望が相次いでいた。それに答えたのが、このソフ
トである(初期のバージョンは展望図機能はない)。
 数値地図(標高データ)で作成した画像に、「FDマップ」の線データ(河川、鉄
道、道路など)を重ねることができるのが大きな特徴である。また「1/10細分区画土
地利用データ」を使い、土地利用を表現することもできる。「やまおたく」の山名デ
ータを用いて、山名表示も可能だ。
 
*「やまおたく」(作者:VERDE、MS-DOS版、Windows版)
 地図から読み取ったデータ(位置、標高等)をもとに、任意の地点から見た山々の
頂上の方角・仰角(俯角)を計算し、そこを頂点とする三角形で山を表わす。山岳景
観シミュレーションソフトの「はしり」とも言えるものである。描画が早いのも特徴
である。
 国土地理院の数値地図(標高)には、山名データはない。今まで述べてきたソフト
が山名表示可能なのも、このやまおたく用の山名データがあったからだ。
 これは、地形図から、緯度、経度、標高、名称を読み取り、それに表示をどうする
かという属性を付加えたものである。テキストファイルであるので、エディタ等で比
較的容易に作成することができる。全国の篤志家が、文字通り手作業でこつこつと作
り上げたものがFYAMAPのデータライブラリ3番に登録してある。パソコン通信
ならではの貴重な財産である。

*「やまおたくfor Mac」(作者:米山一郎、Mac版、フリーソフトウェア)
 Mac用の展望シミュレータ。任意の地点から見える山を三角形で表示する。太陽の 
位置や軌跡なども表示できるため、高緯度地域での「地平線に沈まない太陽」などの
現象を画面上でシミュレーションできる。
 任意の時刻での太陽位置の日ごとの変化なども表示することができる。
 山までの距離に応じて霞みをつけるなど細かい工夫もしてある。地図上に大圏コー
ス(見通し線)を引くための支援機能もある。

*LAND3D(作者:takeuchi、Windows版、フリーソフトウェア)
 数値地図から鳥瞰図を作成するソフト。衛星写真や航空写真などのテクスチャデー
タを読み込んで、標高データの上に貼りあわせることができるのが特徴。その結果、
非常にリアルな画像ができる。

 これ以外にも、数値地図を扱うためのソフトや関連データがデータライブラリには
色々登録してある。また、実際にできあがった画像も多数あるので、ソフトを使えな
いという方も、どんなものかをイメージすることはできよう。
 こんな素晴らしいものをよくぞ無料で(フリーソフトウェア)、或いは僅かの登録
料で(シェアウエア)提供してくれる作者の皆さんに心からお礼を申し上げたい。




●作者と利用者の双方向性の交流
 ソフトの作者が何より嬉しいのは、自分の作った作品に対する反響を直接聞いた
(目にした)時であるという。「役に立ちました」「良かった」等という利用者の声
が何よりの励みになるという。それが無償で膨大な作業を続ける原動力である。
 利用者からすれば、注文がすぐに反映することは嬉しいし、作者からすれば、アイ
デアを提供して貰うことにもなる。作者と利用者の「共同作業」でともにソフトを作
り上げていくという楽しみがパソコン通信の世界にはある。
 私自身はソフト作成については全くの門外漢であるが、このようなソフトが欲しい、
という要望は沢山ある。また、会議室にも色々と希望が書込まれている。中にはどう
考えても実現不可能と思うものもあるが、本誌読者の中にもプログラミングに関心を
お持ちの方がいらっしゃると思うので一つだけあげておこう。

*地図をマウスで辿るとルート断面図が描けるソフト

 カシミールなどには2点間の断面図を描ける機能がある。従ってそう難しいことで
はないと思うがどうだろうか。
 作成して下さった方がFYAMAPのデータライブラリに登録して下さることを期
待している。 

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