近況報告

新しい職場で
 以下は、NIFTY-Serve FYAMAPのアルプス広場に連載している、「新しい職場で」を再構成したものです。個人宛メール的な内容はカットし、ミスは訂正していますが、FYAMAPをご覧の方には二度読みになってしまいます。悪しからずご了解下さい。 
                                                              (1998年9月追補)
1997年 

4月
 その1  

4月 その2

5月

7月

12月


■1997年4月

第1週  4月8日9日10日11日



 4月から新しい職場に移りました。身分も変わりました。
 
*通勤時間が今までの35分から1時間半に(^_^;)。
*授業開始は何と8時20分。いわゆるショートホームルームはなくいきなり
 授業が始まるようだ。 
*そもそも朝の職員打ち合せ、とういうのがないらしい。
*教員全体が集まる職員室がない。教科や分掌(これは業界用語でしょうか。
 例えば教務部とか進路指導部などという教科以外の仕事の役割分担)で小部
 屋があるようだ。
*2期制(3学期制ではない)。
*生徒の制服はなく、上履きにはきかえることもないらしい。
*今年はまだ持たないが、担任はクラス替えすることなく3年間持上がり。ハ
 ズレだったらお互い悲劇だろう(^_^;)。絆は深まるだろうが。一番最初の学
 校がそうだった。
*コンピュータ教室がない(^_^;)。書道教室を代用(共用)している。その都
 度出し入れしている。常置してない(;_;)。しかもその生徒用が何とMac(別
 にMacがいけないというのではなく、私がほとんど使っていないので困った 
 なぁという意味です。離任式でお先マックラと言ったら受けました(^_^;))。
*事務手続きが厳格(^_^;)。地方と国の違いか(^_^;)。詳細は省略。
*「本校の経営方針」の第三番目に「各教員それぞれに専門的・教育的分野に
 おける個人的研究の促進をはかる」とある。「個人的研究」と明記してある
 のがさすがというか、プレッシャーというか(^_^;)。山岳展望論はそれに該
 当するだろうか(^_^;)。
 
−−−−−−−−
 娘(中3)が勤務先の隣りの学校に通っているので、転勤が決まった時、
「パパ、一緒に行こうとね」と言ってくれました(私が言ったのではなく、彼
女が言ったのです)。先日「いよいよだね」と確認したら、「本気でそう思っ
てんの」だって。もう小遣いあげないぞ(^_^;)。
 

 

4月8日 最初の「教官会議」   


●「教官会議」
*神奈川では「職員会議」と言っていたがこちらでは「教官会議」。つまり、
 教員だけの会議である。前は職員全部が参加できたが(事務も現業も。実際
 には代表者になっていたが)、こちらは事務部門とは別系統で進むようだ。
*議長が出席をとるのにびっくり。約40人で、部屋も2スパンと狭い。
*こちらにもやはり一人ひとりの「メールボックス」がある。配布書類はそち
 らへ入れるようだ。但し、今日は年度初めであり多少もたついていた(^_^;)。
*新任の挨拶
 ・校長も新任で、「微力を顧みて」がんばるそうだ。
 ・私は、「25年前に教育実習で世話になった先生の後任で荷が重いが校舎
  が前と変わらないのでほっとしている」と言ったら受けた(^_^;)。パソコ
  ン通信についても一言ふれる。早速同期着任の英語の先生から“レスポン
  ス”がある(これは比喩的に使っています。念のため)。
*各分掌、学年、さらには春休み中の日直からの報告もある。
*図書部より、図書の貸出数の報告がある。1年間で200数十冊!!! こ
 れでも増えたそうだ。全生徒(総定員720人)の1年間の館外貸出総数?
 聞き違いかもしれないが、「信じられないかもしれないが」と言われていた
 ので間違いないだろう。 
 
●入学式関係
*今日は中学校の入学式。正門に「日の丸」と校旗(多分)がでている。いや
 な予感。
*明日は高校の入学式。教官会議で配られた式次第には何と「国歌斉唱」とあ
 る。もしかして教員生活26年目にしてはじめての経験になるのではないか。
 会議ではこれについて何ら説明も意見もなし。昨年度すでに決まっているこ
 とだからだろうか。県立と国立の違いだろうか。組合からの説明もなし。そ
 ういえば、まだ組合の姿が見えない(^_^;)。勧誘もない。分会ニュースも見
 ないぞ。
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  4行省略 関心のある方は、氏名・所属を明記の上、メール下さい。  ←1998年9月追補
 私信としてお知らせします。
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●健康診断
*会議で下旬の健康診断についても説明がある。胸囲の測定も行なうことにな
 っている。あれれ、文部省がやらなくていいと言ったと思ったが。神奈 
 川ではもうやっていない。でも最初だからだまっている(^_^;)。
 
●校務分掌
*私は、研究部というところに所属することになった。他校にないユニークな
 分掌の一つだ。
*任期は5年間らしい。神奈川では多くの学校で、3年原則になっているので
 大きな違いだ。
*校務分掌を決めるのは、基本的に総務部の仕事とか。転任者の分掌について
 は、「議長・部長会議」というところできめるらしい。
 
●事務手続き
*例の「無収入証明」は書式があるそうで、後日書くことになるようだ。事務
も突然の異動を含めて3人変わった。いろいろと引き継ぎが大変のようだ。と
くに中学との一体化を指向しているので(人員削減が目的)、その点でも仕事
量が増えてくるのでは。
 
●通勤
 今日は会議が10時から始まるのでそれまでに行けばよかった。7時55分
に家を出て、定期を買ったりして9時32分に到着。ラッシュの最盛期はすぎ
ているが、本は文庫本でないと読むのは難しい。
 
 

4月9日 入学式


 
●入学式
 
*式は短く(31分)、オーソドックスな、整然としたものだった。余計な一
つを除いては(^_^;)。
 
*式次第と進行(時刻は私が記録したもの)
・奏楽      1000〜1005
・開式の辞    1006      (総務部長)
・国歌斉唱    1007      (次第の文字のまま)
・呼名点呼    1008〜1019   (各担任)
・入学許可宣言  1019      (学校長)
・学校長式辞   1020〜1026  
・新入生代表挨拶 1027〜1030
・閉式の辞    1031
 
*生徒は9時40分迄に担任が誘導して入場している。保護者は9時50分ま
 でに。多少ざわざわしていたが、9時58分頃にはしーんとなり、10時定
 刻に開始。挨拶があるかと思っていたら、演壇の幕が開き、オーケストラ部
 による演奏開始。これは見事で、演出効果は満点。新入生もびっくりかつ喜
 んでいる。次第にあった奏楽とはこのことだったのか。演壇がフロアーにお
 かれてあった理由が分かった。
 
*開式の辞は、教頭ではなく、総務部長が行なうようだ。式に関しては教頭の
 出番はない。 
 
*教員生活26年目にして、職場の構成員としてはじめて聞く「君が代」。
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  6行省略。関心のある方は、氏名・所属を明記の上、メール下さい。    ←1998年9月追補 
 私信としてお知らせします。
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*呼名は男子、女子の順。混合名票ではない。敬称はつけていない。呼ばれた
 生徒は返事をして立つ。6クラス終わるまで立ったまま。
 担任は、名票を各自が工夫?している。縦書きの人も横書きの人もいる。拡
 大コピーをしたらしい人も(^_^;)。
 
*学校長の話は、短く、エピソードが一つというのがよい。話が上手だと思っ
 ている人に限ってろくに原稿を用意せず、静かに聞いてくれているからとど
 んどん長話しをする(前々任校のT校長がそうだった。それに比べれば前任
 校のK校長はまだましだったかもしれない(^_^;))。
  
  冒頭は、生徒の表情が美しい、ということから始まった。その美しさは、
  不安と緊張感があるからだ。それを克服するが成長に繋がる。
  エピソードとして、自分のアメリカ留学中の話。色々あって、発表が終わ
  った時「アプリーシエイト」と言われた。この一言で一気に緊張がほぐれ
  た。 
  これだけでは何のことか分かりませんね(^_^;)。ともかく、なかなかよい
  話でした。
 
*新入生代表の挨拶も立派。内容も、喋り方、態度も。さすがと思う。
 
★担任の仕事・負担が大きいのにびっくり。
 前日の会場整備、今日の会場復元、その他諸々の仕事を全部担任が行なう。
他に、総務や事務、一部クラブの生徒が行なうが、“全職員が何らかかの役割
を”という形になっていない。副担がいないので(副担、学年付という制度が
ない)、担任が本当に大変。もしこれが神奈川ならどうだろうかと思う。
 単年度で、しかも一つの行事おいてもすべて平等に、というのが今までの発
想。それはそれでよい部分もあるが、形式に流れ、無理に仕事を作っている要
素もあるかもしれない。担任の3年間は大変だが、任期があければうんと楽に
なる、慣らせば均等化される、というのがここのシステムだろう。異動が少な
かったということ、生徒の状況、などからこのような形が続いてきたのだと思
う。どこでもできる制度ではないが、合理的な面もあることは確かだ。
 
★生徒の服装にもびっくり。
 私服なのでどんな格好でくるかと思ったら、男子はほとんどスーツ。大学生
と言っても通じる生徒が多い。女子は、派手ではないが、お嬢様、おねえさま、
という格好。
 さすがに、ルーズソックスはいない。あれは制服でないと似あわない(^_^;)。
ミニにルーズ、茶髪が懐かしい(^_^;)。
 
●他の話題
*小会議室で480円の弁当を食べる。量はあまりないが、まああんなところ
 だろうか。狭いので入れ替わり立ち替り、ということになるが、“情報交換”
 をするにはよい場、機会だ。

*ようやく組合からお誘い。T大学教職員組合 F部会 となる。
 分会を部会と呼んでいるようだ。勧誘に来られた先生は、飲み会が中心です
 と謙虚に言われていた。まさか本当ではないだろうね(^_^;)。
*今日は行きも帰りも横須賀線を使った。東海道よりは少しは楽のようだ。


 

4月10日 始業式


 
●始業式
*前庭で対面式&始業式 定刻の9時を数分過ぎて開始。
*司会者の先生が2、3年生に対して「静かにして下さい、おしゃべりをやめ
 て下さい」と丁寧語で注意。おしゃべりはいずこも同じだが、丁寧語で対応
 できるところが違いか(^_^;)。
*2、3年が並んでいるところへ、1年生が担任に引率されて登場。2、3年
 は拍手で迎える。今日は普通の私服が多い。
*生徒会がないので、それにかわる組織の代表者(3年)が一言挨拶(急だっ
 たらしい)。1年生代表は紙を用意して、定型の挨拶。その後でお互い向き
 合って、司会の先生の指示に従って「宜しくお願いします」という。これで
 対面式終了。  
*始業式に移り校長挨拶。在校生に対しては初対面なので、まずは自己紹介。
 生まれが静岡で、趣味が釣ということから始まり、魚には赤身と白身の二つ
 のタイプがある、ということに繋げ、持って生まれた性格・性質の違いから
 努力の意義などに話を持って行く。今日もなかなか聞かせる話だった。短い
 のも何より(^_^)。その後、転任者5人の紹介。
*それを受けて、5人が一言or二言述べる。朝礼台は緊張する。私はホーム
 ページ開設についても触れた。
*その後、1年の担任の紹介があり、若干の連絡のあと散会(→大掃除)。
 
・職員の打ち合せがないと何か不安な気もするが、もう分かっていることなの
 だから、時間がくれば始まる。それでよいのだろう。今までは、プリントに
 書いてあり見ればわかることを逐一説明していた。「自主・自立・自由をモ
 ットーとする」以上、教員もそうでなくてはならない。
 
●部顧問
*何とバスケットボール部の顧問になる。予想外のこと。技術指導は不要との
 ことだが(やれと言われてもまるでできない(^_^;))、公式戦などで休日出
 勤(引率)がどの位あるか少々不安。
 
●大掃除
*地理教室の本の整理、新聞の処分などがある。1年2組を中心に、20名近
 くがくる。私服なので掃除はしやすいが(^_^;)、中には奇麗な服をきていた
 生徒もいたらしい(^_^;)。概ねよくやってくれる。  
 
●校舎散策(^_^)
*用務員室、売店、図書室にいき、挨拶。今後色々お世話になるところだ。
 図書室は、トイレへ行く通路を通って行くので、ちょっと分かりづらい。司
 書の方は、古くからいらっしゃるので、25年前の教育実習時代の話も通じ
 る。並んでいる本を見て、生徒の館外貸出が少ない理由がわかる(^_^;)。し
 かし、教員にとっては懐かしく(図書館の構造を含めて)、役に立つ本が随
 分あるように思う。
 
●娘との通学
*6時25分に家を出て、8時05分に学校。
 娘とは、東京駅で地下鉄に乗るところまで一緒(辻君、一緒に行ってくれま
 したよ(^_^))。ウォークマンを聞いているが、時折何か言っては、私をぶ 
 つ(^_^;)。この時間はまだラッシュの前で、十分新聞を広げることも可能だ。
 今は明るいが、冬は真っ暗だろう。
 

 

4月11日 歓送迎会


 今日は職場の歓送迎会。
 近いところで飯田橋、とのことだが、私にとっては(^_^;)。
 
 定刻を少し過ぎて5時45分頃始まり、8時15分まで。
 飯田橋の堀端のレストラン「カナル」。
 なかなかしゃれたところだ。
 
 退任・転勤される方に対して同じ教科の人(多分)が、送る言葉を述べる。
その後、本人の挨拶。これはなかなかよい趣向である。
 皆さん、それぞれに個性溢れる話をされる。司会者も適度にというかかなり
シャレを言う。そのレベルはまずまず(^_^)。
 
 前任校で、私に対して、「おじさん世代はよくダジャレを言いますね」と言
った人がいる。考えてみると確かに若い世代は言わないようだ。それだけ今の
ところは成熟した職場ということだろうか(^_^;)。
 私も多少は言わなくはないが(^_^;)、前任校でデビューしたのは半年たって
だから、もうしばらくは大人しくてしておきたいと思う(^_^;)。
 
 前任校では「白鳥」に扮したり「女子高校生」になりきる男性教員がいたが、
若さの違い、ということだろう(^_^;)。その前任校の歓送迎会は5月9日。た
っぷり時間があるので、報告できることは沢山あるに違いない。しかし、逆の
カルチャーショックがあるのではないかという不安もある(^_^;)。
 
 
 なお、生徒向けの離任式は3月中に行なっているとのこと。その辺りが県立
との違いである。県立の場合、分かっていても、同僚にも言わない人がいるし、
ましてや生徒にはトップシークレットであろう。ドタキャンということがあり
えなくはないので、比較はできないが。
 

** それにしても、まだ授業はないが、長い一週間だった

来週からいよいよ授業開始。

さてどうなることやら。



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